ひとくちに包丁といっても様々な大きさや形状のものがあります。
特に、初めて包丁を買う時は世の中に出回っている種類の多さに圧倒されて、案外困るものです。
ここでは、家庭向けとされる包丁を中心に、種類や刃の材質による違いを簡単に紹介したいと思います。
包丁の種類
家庭用として使用する包丁を大きく分類すると、出刃、刺身、三徳、ぺティナイフの4つに分類できます。
それぞれ使用用途によって使い分けることで、料理をより美味しく、より効率的に調理することができます。
出刃包丁
出刃包丁の主な使用用途は、魚や鶏の解体となります。
材料の下処理に多く用いられ、叩き切るタイプの包丁です。
そのため、他の包丁と比べて厚く、そして重く作られています。
また、骨に刃先を当てずに魚や鶏をおろせるように片刃となっています。
ご家庭で魚をさばいたり、鶏を解体したりする場合には必要となります。
刺身包丁
刺身包丁の主な使用用途は、その名の通り刺身を切ることにあります。
刺身を切る時に刃元から刃先までを使うことのできる引いて切るタイプの包丁です。
そのため、他の包丁と比べて刃渡りが長く作られています。
ご家庭で刺身料理を作る場合に必要となります。
三徳包丁
三徳包丁は最も家庭で普及している包丁の1本です。
肉・魚・野菜すべての食材をこれ1本で調理できることから万能包丁とも言われています。
ご家庭で包丁を使用する上で1本は必要になります。
ぺティナイフ
ぺティナイフは三徳包丁をそのまま小型にした包丁で、2本目に用意したい包丁です。
ぺティとは小さいという意味で、主な使用用途は皮むきや面取り、野菜などの飾り切りです。
料理をより綺麗に見せるための細工用として使用するため、ひと回り小さく作られています。
時間のかかる細工もぺティナイフが1本あると楽になります。
包丁の種類について見てきました。
最も家庭で普及している三徳包丁(万能包丁)、2本目にあると便利なぺティナイフ、その他は使用用途に応じて必要になることが分かりました。
続いて刃の材質による違いを見ていきたいと思います。
刃の材質
刃の材質の違いによって切れ味や持ち、そして包丁の重量が変わってきます。
鋼
鋼は他の材質と比べて切れ味が良いですが、錆びやすいため長持ちしません。
日々研ぎ石を使用してメンテナンスできる方にはおすすめです。
ステンレス
ステンレスは鋼に比べると切れ味は劣りますが、錆び難いため長持ちします。
錆び難いこともあって普及率は高いようです。
チタン
ステンレスよりも錆び難いですが、固い物に弱く刃こぼれします。
また包丁の重さも軽くなり、慣れるまで扱いに注意が必要です。
セラミック
セラミックは錆びないのですが、チタン同様固い物に弱く、刃こぼれします。
また包丁の重さもチタン同様軽いです。
包丁の選び方
初めて包丁を買うなら、万能な三徳包丁(万能包丁)を選びましょう。
三徳包丁は1本で様々な食材を調理できることからも家庭で使用するメインの包丁となります。
認知度も高く、価格帯も比較的安いのはグローバルの包丁でしょうか。
グローバル三徳2点セット
グローバル三徳3点セット
グローバル 文化4点セット
最初は3点セットがあれば不自由することは無いと思います。
※3点セットには三徳包丁1本、ぺティナイフ1本とスピードシャープナー(包丁を研ぐ物)が入っています。
ぺティナイフは無くても困ることはないので、2点セットでも大丈夫です。ただし、将来的には包丁を使い分けることを覚えて行きましょう。
4点セットはとりあえず道具は一式揃えて置きたい人向けです。
また、包丁を選ぶ基準として、切れ味が良いものを選びましょう。
切れる包丁は危ないと誤解されがちですが、切れない包丁ほど危ないものはありません。
なぜなら、切れないことで無理に力を入れてしまい、その結果、手を切ってしまうからです。
刃の材質については、しっかり研げるタイプの鋼かステンレスが良いと思います。
チタンやセラミックは刃こぼれしやすいうえに研げないため、最初に選択しないほうが良いと思います。
包丁を研ぐというと、研ぎ石をイメージするかもしれませんが、一般的な家庭ではシャープナーという研ぎ器を使っています。
シャープナーの利点は、研ぎ石のようにわざわざ石を準備してセットしなくて良いので気軽に研げます。包丁の数が少ないうちはマメに研ぐことになりますので、シャープナーが便利です。
そういうこともあって、シャープナーはセットでお買い得に買っておくのが良いと思います。
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