皆さん、「料理のさしすせそ」という言葉を聞いた事はあるでしょうか。
これは、煮物料理などで調味料を使う際の使用順序を覚えやすくするために、語呂合わせとして「さしすせそ」が使われています。
「料理のさしすせそ」を知らないとどうなるのでしょうか。
たとえば、同じ食材、同じ調味料を使って作った肉じゃがであっても、「料理のさしすせそ」を知らないだけで味に大きく差がでてしまうというのです。
つまり、私のことです。
先日、これを知らなかったばかりにひどい料理を作ってしまいました。使用した調味料も食材も間違っていません。しかし、味がよくありません。基本を知らないと思わぬ落とし穴にはまってしまいます。
逆に言えば、簡単な料理であっても、このような基本が身についていれば、良い味が出せるとも言えます。
簡単に覚えられるので、今後の料理で是非試してみて下さいね!
<料理のさしすせそ>
・さとう(砂糖)
・しお(塩)
・す(酢)
・せうゆ(醤油)
・みそ(味噌)
料理の際には、上から順に砂糖、塩、酢、醤油、味噌と入れていく順序が決まっているということです。
例えば、親子丼を作る場合にどうなるのか見てみましょう。
親子丼で使用する調味料は次のものがあります。よくcookpadなどでこのように書かれていますね。
「水、だしの素、醤油、砂糖、みりん、を入れて火にかけます。」
<使用調味料>
・水
・醤油
・砂糖
・みりん
・だしの素
まず、食材は出し汁で煮ますので、水とだしの素(つまり出し汁)が1番となります。続いて、「料理のさしすせそ」より、2番目が砂糖、3番目が醤油、そしてみりんは最後になります。
補足として、「料理のさしすせそ」とは別に、出し汁のように無条件に最初に利用するものがあります。他にも、酒は肉の臭みをとったり、柔らかくする効果があるので最初に入れます。
「料理のさしすせそ」は単に語呂が良いだけではなく、科学的な根拠があります。
それは分子量の関係です。
砂糖は塩よりも分子量が大きいため、調理中、先に塩を入れてしまうと、後から分子量の大きい砂糖は食材に入らなくなってしまうのです。詳しい説明は以下のサイトをご覧下さい。
http://www.tsujicho.com/oishii/recipe/j_food/ichinensei/sashisuseso.html
科学的な根拠もあり、簡単に覚えられる語呂もある「料理のさしすせそ」
ワンランク上の料理を目指して、次回から実践してみては如何でしょうか。