牛乳を温めると表面に膜ができますよね。この膜、なんだか気持ちわるいなーと取り除いているのは私だけではないはずです。
見た目はアレですが、実は膜の正体は脂質やタンパク質であり、害のあるものではありません。
牛乳を温めると空気に触れている表面から水分が蒸発して、濃縮凝固することによって皮膜が形成されます。
その結果、この膜が誕生します。
見た目も口当たりもよくない膜。
いつもは取り除いていたかもしれませんが、実は栄養のかたまりなので今回を期に考えを改めてみましょう。
牛乳の膜は栄養たっぷり
牛乳の膜はほぼ脂肪とたんぱく質で形成されているので、栄養のかたまりのようなものです。
つまり、膜を取り除くということは牛乳の栄養をゴッソリ捨てている、と言っても過言ではありません。
見た目も口当たりも気持ち悪いなーと思うかもしれませんが、害のある物ではないので安心してください。
むしろ、そこに栄養が詰まっているのならば、膜を食べるべきです。
・・・無理ですよね。
そこで、膜を作らないように加熱する方法を見ていきたいと思います。
膜を張らないように加熱する方法
膜を張らないようにするには2つの方法があります。
1つは、加熱の温度に気をつけること。
もう1つは、混ぜることです。
まず、加熱温度ですが、65度あたりから膜の形成が始まるようです。
だから、これ以下で温めれば・・・と言いたいところですが、温めるときって大抵65度は超えていますよね。
そこで、混ぜながら温めるという方法が現実的です。
混ぜながら温めることで、膜ができても再び溶かすことができます。
これなら温度にそれほどシビアにならずに膜が張ることもありません。
ただし、器に注いだ後も混ぜてないと膜が張ります。65度あたりで膜は形成されるので、ある程度冷めるまで混ぜ続ける必要があるので注意しましょう。
今回、料理で牛乳を使うにあたって、結構シビアになる時もあるので豆知識として記事にしました。
私はプリンを作るときに牛乳を使うのですが、膜ができてしまうと台無しです。温度を上げすぎない・温めたあとは冷めるまで混ぜる、というのは1つのポイントではないかなと思います。