「さかなさかなさかなーさかなーをたべーるとー♪」
魚を食べると頭が良くなるという有名な曲は皆さんご存知の通りだと思います。
でもこれって、科学的に証明されているのでしょうか。
DHA(ドコサヘキサエン酸)は脳にとって極めて重要!?
DHAは人の身体に欠かせない必須脂肪酸の一つで、魚介類、特に背の青いマグロやブリ、イワシやサンマの油にたくさん含まれています。
中でもマグロの目玉の後ろにある油の中にはDHAが高い割合で含まれているそうです。
昔こういった話は有名になりましたね!
その他にも、鶏や野菜、大豆にもDHAは含まれているのですが、特に魚介類のDHAは人間の身体が必要とするそのままのカタチで含まれていることが特長のようです。
そして、この魚に含まれているDHAを十分に摂らないと頭脳の働きがよくならないと言われています。
また、DHAは胎児の時から母親の胎盤を通して摂取され、主に肝臓と脳に集中しているといいます。そのことからも脳を作るのにDHAが欠くことのできない物質であるとされているようです。
実はDHAを使ったマウス実験は多くの研究者によって既に行われています。
パーム油入りのエサで飼育したマウスとDHAを含むイワシ油のエサで飼育したマウスでは、後者のほうが判断力、集中力、嗅覚、そして記憶学習能力を高める効果もあるとされています。
人もマウス同様の哺乳類で脳の中には同じようにDHAが存在するため、同じ効果が期待されているんですね。
さらに、DHAは胎児や子供だけでなく大人にも脳の老化予防の効果が期待されています。
マウスでは年老いたものほどDHAは減少し、DHAを含むエサを与え続けることで脳のDHAの量を回復させることができるようです。
同様に、人の脳も年齢を重ねることで脳細胞が死滅することはあっても再生することはありませんが、生きている細胞の状態を良好に保つことで老化防止を期待できるというわけです。
DHAはガン予防にもなる
DHAは脳の働きを良くするだけでなく、がん予防の効果も期待されています。
DHA同様、魚に含まれるEPAにも動脈硬化、心筋梗塞などを予防する働きがあるため、これらを含んだ魚を食べることは健康維持にも繋がると言えます。
実際、こういった研究は昔から盛んに行われており、魚介類をよく食べる人と食べない人では病気の死亡率が違っていました。
例えば、平山雄博士によるとすべての部位のガンでは良く食べると人と食べない人では、男性で53%、女性で22%死亡率が高いというデータが出ています。
この結果からでも十分に魚を食べることが健康にどれだけ影響を与えているか伺えます。
最後にDHAやEPAなどを多く摂取できる魚を見ていきましょう。
DHAとEPAが多く含まれる魚
DHAとEPAが多く含まれる魚は、マグロ、ブリ、サバなどの背の青い魚です。
1位 マグロ
2位 ブリ
3位 サバ
4位 サンマ
5位 ウナギ
これらの魚を日々の料理に取り入れてバランスよく摂取していけば、より健康的な食生活になると思います。