にんにく卵黄は高血圧などによって引き起こされる脳卒中や心筋梗塞など予防対策に効果があるとされています。また、薬ではないため病院などで出される降圧剤よりも安全だということが確認されています。
これらは、有賀豊彦先生らの研究グループによって「にんにく卵黄」などのサプリメントは血圧調整に役立つことが研究成果として発表されています。
出典:http://www.229dic.com/susume/ketsuatsu/
高血圧予防対策のにんにく卵黄
高血圧は脳卒中や心筋梗塞などといった死に直結する恐ろしい発作を引き起こします。
私たち人間の血液は心臓のポンプ作用によって血管を通り全身を行き来しています。その時に血管に与える圧力を血圧といい、この圧力の基準値が通常よりも高いことを高血圧と呼ばれています。
高血圧の主な原因は、アンバランスな食事、塩分過多、運動不足、ストレス過多、そして加齢による遺伝的なものとされており、血管の内側にコレステロールがたまり、血管が脆く破れやすくなって起こるとされています。
つまり、血液中のコレステロールを減らすことができればこれらの病気にかかるリスクを減らすことができるということです。
そこで注目を浴びているのが「にんにく」です。
にんにくにはアリシンという成分が含まれていて、この成分はコレステロール値の上昇を抑えて血行を促進する効果があるようです。その結果、血圧低下に影響していると考えられています。
その他にも、アリシンをオイルに溶かした時に生成されるスルフィド類、にんにくを食べたあとに体内で作られる硫化水素などが血圧低下に影響していると考えられています。
にんにく卵黄研究成果
有賀豊彦先生らの研究グループでは実際に「にんにく卵黄」を使用して血圧低下作用と安全性を検証するための比較試験を行ったそうです。
検証方法はにんにく卵黄を含ませたカプセルとプラセボという偽者の薬のカプセルを被験者に分け与えて経過を見るというものでした。
その結果、にんにく卵黄カプセルを摂取した被験者からは血圧低下が見られ、プラセボを摂取した被験者の血圧は変わらなかったと発表しています。
また、にんにく卵黄カプセルを摂取した被験者のその後の体調にも異常が見られないことから、副作用という面で一般的な降圧剤(血圧を低下させる薬)よりも安全であると確認されました。
この結果から、にんにく卵黄は血圧低下に効果のあるサプリメントとされています。
にんにく効果を最大限にするための調理の注意点。
ここまで記述してきたように、にんにくは健康面で非常に有効であることが分かりましたが、自宅で調理する上では気をつけたい点があります。
にんにくの成分であるアリシンは血圧を下げるための効果がありますが、タンパク質やアミノ酸と反応しなければ吸収されにくいようです。
だから、にんにく卵黄などは効果があるということですね。
また、にんにくは欠片を食べるのではなく、すりおろしたりスライスしたりする必要があります。
というのも、血圧低下に重要な成分であるアリシンはにんにくの細胞が傷つけられたときに生成されるためです。
また、にんにくを加熱する場合は注意が必要です。60度を越えると熱によってアリナーゼが力を失い、結果としてアリシンができにくくなるためです。
加熱する場合は、弱火でゆっくりと加熱するようにしましょう。